第12話 じゃあ……付き合う?

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 ◇◆◇◇  呉を部屋に迎え入れ、一緒に片づけを始める。  呉にはキッチンを担当してもらって、わたしは寝室を片づけ始めた。  部屋が広くなると物も増えるようで、越してきた時よりも荷物の量は倍近くに増えている。  いらないものを捨てながら進めていった。 「呉、ありがとう。暗くなってきたし、飲みに行かない?」 「そうだな」  マンションから徒歩五分の和風居酒屋に足を運ぶ。  小上がりに四組が入る座敷の奥に通された。  ここは魚とてんぷらがおいしいから、それらが食べたくなるとよく来ている。  お刺身を突きながら、最初は旬の魚の話などをしていたけれど、自然、話はわたしの引っ越しのことになった。 「割と近くだよ。ただ、別の沿線になっちゃうけど。一戸建ての綺麗な新築なの」 「一戸建て?」 「うん、シェアハウスなんだ」 「シェアハウス? 女子専用?」  呉の語気が荒い。
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