第12話 じゃあ……付き合う?

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「でも……ほら……生活時間が合わないし……」 「できるだけ会えるようにする」 「そんなの……」 「…………」  最後の抵抗にあれこれ言いたいと思うのにうまくいかない。  呉は黙ってじっとわたしを見据えたまま。  生活時間のずれなんて、合わせる努力をするしかないんだよね。  ……ここまで言われたら、もう断る口実がない……。 「じゃあ……付き合う?」  半分、諦めたような口調で呟いた。 「本当か?」  テーブルごしにその大きな手で両肩を掴まれた。  呉の手、熱い。 「ちょ、ちょっと呉」  周りのテーブルからの視線が痛い。 「でも、あの、徐々にね、試しにっていうか、様子を見ながらっていうか……」
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