第12話 じゃあ……付き合う?

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「美織」 「やっ……んっ」  追い打ちをかけるみたいに耳元で名前を囁かれる。  熱に浮かされておかしくなりそう。  わたしに覆いかぶさる呉は余裕の笑みを浮かべている。 「いじわるっ……ぁっ! もぅ、やだっ」 「やっぱかわいいな、美織は」  吐息が熱い。  額に汗が滲む。  わたしの目元から溢れた涙を拭いながら呉が嬉しそうに笑う。  美織、美織って、そんなに連呼しないでよっ。  唇を噛んで睨み付けるけれど、貫かれる度に抵抗できなくなって、素直に声を上げてしまう。 「……凌生……凌生……っ、あっ、……いっ!」  びくんと全身を震わせて、わたしの全てが弾けた。
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