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第13話 初めまして。
ゴールデンウィークは、全ての時間を凌生と過ごした。
家の中にひきこもって、引っ越しの準備をしながら合間に仲よくする。
凌生の勢いはとどまることがなく。
たくさんの愛情を注ぎ込んで激しく突き崩していく。
最初は優しくしてくれたくせに最近はSをかませてくるし、なんでかわたしは凌生の前で大人しくされっぱなしになっちゃうし。
恋なの? 好きなの? とか考える暇なんてないぐらい、凌生の愛情に溺れた。
「引っ越し、キャンセルできないのか?」
「うーん、わたしあのシェアハウスが気にいっちゃったの。お庭も広いし、何もかも素敵で」
「……そんなの、結婚してから俺が買ってやるよ」
「え……」
さすがに引っ越しの手が止まった。
そっか、結婚して家を建てるとなれば、あのぐらいの家、建てられそうだよね、凌生とわたしなら。
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