第13話 初めまして。

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 わたしの返答に楓くんは、あははと楽しそうに笑った。 「じゃあ、料理は今までどおり、僕と陽菜ちゃんでつ~くろっ! 朝と夜は、僕と陽菜ちゃんが交代制で作ってるんですよ~。もうひとりの子も仕事で毎日遅いので」  会社員なら当然だろう。  夜は不規則になっても仕方がない。 「買い出しは、楓くんがしてくれるので、食べたいものがあれば楓くんにお願いして下さい」 「了解。楓くん、よろしくね」 「は~い」  三人で顔を見合わせて、あははっと笑い声を上げた。  空気が穏やかで明るくて、居心地がいい。  感覚でわかる。  きっと楽しくやっていける。 「あと、そうだ。そこにホワイトボードがあるんで~、毎日の予定を書き込んでもらえると助かりま~す。泊まりとか、帰り時間とか」  楓くんがキッチンの横にあるホワイトボードを指差した。  漢字一文字が書いてあるマグネットが三つ。  その横に各人の予定が書き込まれている。  漢字は、楓、陽、海。  楓は楓くんだよね。  陽は陽菜ちゃん。  とすると、海はもうひとりの名前かな。
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