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「陽菜ちゃんがガーデニングをしてくれるので~、庭が超~キレイなんですよ! 陽菜ちゃんはお花屋さんなんだよね~」
楓くんがまるで自分の事のように、自慢げに中庭を指差した。
楓くんと陽菜ちゃんの仲の良さが窺える。
そっか、この庭は陽菜ちゃんが作ってたんだ。
「わたしね、ここを見学に来た時、素敵なお庭だな~って思ったの。一目で気に入って、この家に住みたいって思ったんだ。最初は教えてもらうことばかりだと思うけど、どうぞよろしくね」
ふたりに向かって微笑むと、彼らははにかむように笑った。
楽しい生活が始まりそうな予感にわくわくする。
「夕食は私達で準備するので出来たら部屋に呼びに行きますね」
「ありがとう。じゃあ、片づけの続きをしてるわ。また後でね」
陽菜ちゃんが気を利かせてくれたので、わたしは二階へと引き上げた。
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