第13話 初めまして。

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「陽菜ちゃんがガーデニングをしてくれるので~、庭が超~キレイなんですよ! 陽菜ちゃんはお花屋さんなんだよね~」  楓くんがまるで自分の事のように、自慢げに中庭を指差した。  楓くんと陽菜ちゃんの仲の良さが窺える。  そっか、この庭は陽菜ちゃんが作ってたんだ。 「わたしね、ここを見学に来た時、素敵なお庭だな~って思ったの。一目で気に入って、この家に住みたいって思ったんだ。最初は教えてもらうことばかりだと思うけど、どうぞよろしくね」  ふたりに向かって微笑むと、彼らははにかむように笑った。  楽しい生活が始まりそうな予感にわくわくする。 「夕食は私達で準備するので出来たら部屋に呼びに行きますね」 「ありがとう。じゃあ、片づけの続きをしてるわ。また後でね」  陽菜ちゃんが気を利かせてくれたので、わたしは二階へと引き上げた。
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