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どうして龍禅には、必要以上に突っかかってしまうのだろう。
たぶん、何を考えているかわからないからだ。
初対面でいきなり抱きついてきたおかしなヤツ。
上司としては凄いヤツなのかもって認め始めているけれど、日々のセクハラが引っかかって素直に尊敬はできなくて。
でも、あーいうセクハラをするのも、わたしに対してだけなんだよね。
みんなには紳士的に振る舞って、思わせぶりなことは一切しないみたい。
最近では微笑みの貴公子なんておかしなあだ名もついているそうで。
ぷっ。傍から聞く分には笑えるけれど、憧れている女の子達からすれば、彼は貴公子なのだろう。
龍禅も自分を慕う女の子達の方に行けばいいのに、どうしてわたしなの?
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