いよいよ異世界へ

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「合格おめでとうキリくん、早速転生作業に取り掛かるけど……構わないかね?」 「はい、とうに別れは済ませました」 今俺は社長室からのみ入ることができる転生ルームにいる。 会社の極秘事項だからだ。 「さて、異世界へ向かう前に私からのささやかなプレゼントだ。 受け取ってくれたまえ」 「こ、これは……刀? それも普通じゃない」 キリに渡されたものは鉄で出来てるとは思えないほど軽く、それでいて見ただけでわかる強固さが伝わる。 そしてなにより……嫌な感じが…… 「おぉ、わかるのかい? それは魔剣とか妖刀の類だよ。 そいつの名前は『斬切(ザンセツ)』名前を呼んでみなさい。 それで対話ができる」 「は、はい……ざ、『斬切』!」 その瞬間、刀から黒い霧が吹き出し、俺の体を包み込んだ。
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