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「……こ、ここは?」
気がつけば、俺は真っ黒い空間にひとりぽつんと立っていた。
「…………」
「だ、誰だ!?」
「…………」
頭の中に声が直接響いてくる。
「…………」
「お前が、斬切なのか?」
「…………」
「あぁ、俺はキリ、よろしくな」
「……」
「え? 苗字? そんなもんないよ。 苗字なんて貴族が持ってるもんだ」
「…………」
「そうだな、 お前も斬切ってだけで苗字がないな。 俺たちにた者同士だな」
「…………」
「あぁ、俺もお前が気に入った。 よろしく頼むよ」
そして、ゆっくりと真っ暗な空間が閉じていく。
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