魔神剣使いの女、ロゼ現る

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------------------------------ 「わぁ……、すごいですキリ様!!街がキラキラしてますぅ!!!」 フロンが目を輝かせながら飛び回る 「こらこら、はしゃぐなフロン、人目に付くぞ」 王都の内側、都心はとても賑わっていてた。 が 「でも、ちらほら見えるな……路地の間なんかにボロボロの服を着て倒れているやつや、薄気味悪いやつがな……」 キリの配らせた目線の先には路地で無気力に倒れている人、黒いローブで全身を包んでいる人。賑わっている街にはいないはずの人々だった。 「気が付いたか、そういうことだよ。都心では何か不穏な影が動いているんだ。でもここに住んでる人々はそれに気が付かない……」 コロナも周りを見渡し、悲しそうな眼をする。 「なぁ、キリ」 「どうしたコロナ?」 顔を見ずにコロナがキリに言う。 「私、一回家に帰ることにしたよ。いつまでもこんな状態じゃいられないからさ」 コロナは頭の後ろで腕を組みながら遠くを見つめた それに対して、キリは満足げな表情をする。 「そうか、それはよかった。さぁ、家の場所を教えてくれ、俺が……」 「でも条件がある!!」 キリの言葉を遮ってコロナがキリに指をさす。 「ギルド入会試験を受けろ!! そして、Aランク以上で合格すること!! これが条件だ!」 言い切った後にコロナは フフーン、どうだこんなこと出来まいよ と言いたげな顔をする。 が、それとは裏腹に、キリはポカーンとした顔をしながらコロナに聞く。 「なぁ、その……さっきから気になってたんだけどさ…………ギルドってなに?」 それを聞いてコロナもポカーンと口をあける。 「ぎ、ギルドを知らないのかッ!? どんな田舎で育ったんだ!?」 知るはずもない、元々別の世界から来たのだから。
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