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第21話 心配してあげる
朝の十五分ミーティングが終わってオフィスに戻ろうと立ち上がったところで、海斗に呼び止められた。
「柴さん、ちょっと」
「はい、何でしょうか」
海斗の方に向かって歩いていく。
全員がミーティングルームを出たのを確認してから、海斗はおもむろに話し出した。
「主任補佐の件、決まった?」
「あ、はい、よろしくお願いします」
今までは、海斗の補佐になることに少しだけ不安があった。
けれど昨夜わだかまりが解けたことで、上司としてなら素直に尊敬できそうだと思い始めていた。
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