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部屋を出た私たちは、自分たちのデスクのある部屋まで戻るために肩を並べて廊下を歩いた。
「やっぱ立花と離れちゃったかー残念。まぁ勿論、想定はしてたけどさ。」
碓氷はそう言って、受け取ったばかりの書類をひらひらとなびかせて遊んでいる。
今にも紙飛行機を作って飛ばしそうなほど呑気な様子だ。
「仕方ないよ。残念だけど。
お互い得意分野が認められたって考えると、むしろ喜ぶべきなのかもね。
これからも場所は近いみたいだし?また飲みに行けばいーよ。」
「んーまぁそだな。
では、貴重な飲み友達を手放すつもりは無いのできちんと誘いには乗るように!
立花くん返事は!?」
そう言って碓氷はビシッと敬礼して見せた。
「了解です碓氷軍曹!
我々にとってはガソリンであるアルコールを欠かさないことを誓います!」
そう言って私も敬礼する。
用が済んで後ろから追い付いて来た長谷部さんに、『お前ら何やってんだ。』と突っ込まれ、三人で吹き出して笑ってしまった。
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