0人が本棚に入れています
本棚に追加
PM7:00
自宅に着くと、TVをつけ、夕飯の準備をした。
パスタをゆでてサラダを作って適当に市販のサラミやチーズを並べただけ。
お気に入りのウォッカとラム、最近ハマっている安いが美味しいワインを買っておいた私は、ソファに座ると寛ぎ始めた。
一杯飲み、ぷはぁっと声に出して幸せをかみしめる。
PM8:00
さすがにもう凛さんからの誘いもないだろうと思って、部屋着に着替え始める。
あの手の男は、こっちが『すみません忘れてました~』くらいの適当さで接さないと、振りまわされて終わる。
それでもこの時間までは、可能性を考えて呼び出しには応じられるようにお風呂にも入らなかった。
もう十分だろう。
メイクも落とそうと立ち上がると、不意にインターフォンが鳴った。
「嘘でしょ…。」
私は恐る恐る液晶画面を覗き込むと、そこには凛さんが立っていた。
私は一階のオートロックだけ外すと、急いでさっきまで着ていた服にまた袖を通した。
メイクをかろうじて落としていなかったことに安堵する。危なかった。
もう一度すぐそこの扉前でインターフォンが鳴る。
最初のコメントを投稿しよう!