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「ただいま」
「おかえりって、楓ちゃん??しかも、めっちゃ濡れてるし…。早くお風呂入りなよ」
「でも…」
「いいから」半ば強引にナツは楓をお風呂場へ連れて行った。すぐに着替えを準備し、脱衣所に服を置いた。
ナツはそのあと、お湯を沸かしコーヒーを入れていた。
「風呂沸かせとかいきなり言われるから驚いたけど、今納得した」
「ありがとう」
「あんなに濡れていたけど、なんかあったのか?」
「わからない。私が見つけたときにはびしょぬれだった。あと…」
話しを続けようとした淳は口が止まった。
『私に関わらないで』
「いや、なんでもない」
「?」疑問に思ったが、あえて何もいわずにナツはコーヒーを入れる準備を続けた。
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