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太陽が昇り
小鳥が鳴き
冷たい風が吹く
そんな朝
政弘は目を覚ます
今日は高校の始業式
春休みで鈍っている体をゆっくり起こし
目を擦る
「兄ちゃん
ご飯~!!」
下の階から妹の奈々が政弘の名前を呼んだ
「今行く~」
だるそうな声で返事をした政弘は立ち上がり 背伸びをした後
階段をゆっくり降りた
「早く食べないとご飯冷めちゃうよ?」
奈々は得意気な顔をし
テーブルに朝飯を置いた
その時
政弘は驚愕したのだ
朝飯は普段は少食なのだが
今回はあまりにもおかしい
「ご飯と……味噌汁しかない…だと!?」
政弘の手は震えた
だって普通は目玉焼きやトースト 野菜炒めなどの食品が一皿には乗っているのだ
つまり政弘が言いたいことは
政弘「おかずが……ない…」
おかずがないのだ
これはおかしい
妹は、ちゃんと毎日、普通の朝飯を作るはずだ
「冷蔵庫の中に何も無かったから」
妹は申し訳なさそうに頭を掻く
しかし政弘が更に驚いたことは
味噌汁にくずきりが入っているのだ
「何で味噌汁にくずきりが入ってんだよ!!」
これは政弘の新学期最初のツッコミである
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