姉貴がヤバイ

最近の姉貴

‐姉部屋‐

ｺﾝｺﾝ ｶﾞﾁｬ

弟｢姉貴、入るよ？｣ﾁﾗｯ

姉｢ん。ここに座って｣

ｽｯ

弟｢…なぁ、姉貴｣

姉｢ん？｣

弟｢…最近、なんか俺をさけてないか？｣

姉｢……え？｣

弟｢はは…いや、これが俺達が変わった、きっかけの言葉だったなぁ…と思ってさ｣

姉｢あぁ、ビックリした…そういえば、そうだね｣

弟｢あれは…無茶苦茶勇気出して言ったんだ。あの時、俺に勇気が無かったら…部屋に押しかけてまで聞きに行けなかったと思う｣

姉｢そうだったんだ…｣

弟｢嫌われてるんじゃないかと思ってて…顔を合わす度に、気まずくて仕方なかった…胸が痛くて、苦しくて…仕方なかった…｣

姉｢弟…っ｣

ﾌﾜｯ

姉｢ごめんね…ごめんね…｣ｷﾞｭ

弟｢あ…そんなつもりじゃ…｣

姉｢私、自分の気持ちに気付かれたくなくて…あんたに冷たくして…傷付けて…本当は私…そばに居たくて…仕方なかったのに…っ｣ｼﾞﾜｯ

弟｢姉貴…｣

姉｢でも…私が作ってしまった壁を…あんたが壊してくれて…こんな私を…優しく抱きしめてくれて…嬉しかった…っ｣ｳﾙｳﾙ

弟｢…俺も、嫌われてるんじゃなかったって分かって、嬉しかったよ…姉貴｣

ｷﾞｭｯ