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「せ、先輩…」
「ん?」
「い、いたい…」
「え?」
「…いたいってば…足踏んでるってば!」
「あ、ごめん」
ぶつかってしまったとはいっても佐柄先輩は私の足を思いっきり踏んでいたのにニッコリ笑ってごめんと言った。
こいつ…わざとか…。
事故とわかっていてもこの人の笑顔を見るとそうゆうふうにしか見えない。
私はイライラしながら落としてしまったプリントを広い集める。
「…はいどーぞ。」
「え…」
佐柄先輩はいつの間にか落ちていたプリントを広い集めて私に渡してくれた。
その優しさに驚いて言葉が出ず、お礼を言う前に佐柄先輩は行ってしまった。
なんだあの人…優しいとこあんじゃん。
「あれー、美咲?」
「あ、朱里。どうしたの?」
「顔…、真っ赤だよ?」
「え…」
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