第1話

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家に入るとそこには二足のスリッパが並んでいた。 お母さん…今日もいないんだ。 私の家は母子家庭で、お母さんと私の二人暮らしだった。 だから毎日のようにお母さんは仕事でいない。 仕方ないことだと分かっていても、寂しいものだ。 台所へいくと、机の上に置き手紙と晩御飯が置いてあった。 今日も遅くなるからご飯食べておいてね。ごめんね。 そう書いてあった。 一緒に暮らしてても顔を合わせる時間がまったくないわたしにとってこの手紙は嬉しいものだ。 「ご飯、食べよ。」
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