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夕飯を済ませて、冷えきった体を温めようとお風呂にむかった。
今日はいつもより帰るのが遅くなってしまったから、お湯は少しぬるくなっていた。
お母さんはいつも私が帰る1時間前に次の仕事に出勤する。
出勤する前にご飯もお風呂もちゃんと用意していてくれてて、本当に感謝してる。
でも、ただただ一緒に過ごす時間がなくて寂しい。
考えれば考える程涙が出そうになって、瞼が熱くなる。
少しぬるくなったお湯を温めなおして、お風呂に入った。
体を洗ってお湯に浸かりながら、今日の帰りのことを思い返していた。
「なんだったの…かな…」
なんだか佐柄先輩のことを考えていたら、体が熱くなる。
ちょっと、お湯が熱すぎたのかな…。
今日の帰りで佐柄先輩の色んな部分を見れた気がした。
意地悪で適当で、正直言って今まで佐柄先輩の印象は悪かった。
でも、今ではものすごく好感が持てる。
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