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第5号室:貞子
皆さん、この名前を見れば分かると思います。そう、あの貞子です
髪が長くて日本を代表する怖い女。あの貞子です
何故貞子がこんなぼろっちのマンションに住み込んでいるのには理由がありました
ヴァンパイアさんは5号室のインターホォンを鳴らしました
ピンポーン
「大家だ、家賃返済にやってきました」
なにやらヴァンパイアさん、もぞもぞしております
すると5号室のドアの隙間から何かがこちらに睨みつけています
白眼、白眼がこちらを見ています
「家賃……?」
そういうと貞子さんはドアを全開に開けずにドアの隙間からお札を差しだしました
「これでいいかしら…?」
ヴァンパイアさんはお札を手に取ると、左手からなにやら白い紙の色紙を取り出しました
「貞子さん…あの…」
バタンッ
ヴァンパイアさんが口を開くと、貞子さんはすぐにドアを閉めて鍵をかけてしまいました
すぐに閉められてしまい、ヴァンパイアさんは舌打ちをしました
「チッ、今日こそはと思って高い色紙を買っといたのによ…」
どうやらヴァンパイアさんは貞子ファンだったみたいです
しかもよく見ると住人名簿に、貞子さんだけ安い金額が記されています
これって他の人に見られたら殺されますよ?
「うるせーな、お前黙ってろ!!」
貞子さん(大家の憧れの人)
今月の家賃:1000円
(゜д゜)
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