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貞子さんがこのマンションに住む理由は､大家が貞子ファンだと知っているから？
他の人達には高く払わしているのに
このマンションが赤字なのはそれが理由
ヴァンパイアさんは今日から出張でしばらく留守にする貞子さんにサインをもらおうとしてたらしいですが
｢ハァ…｣ガクリ
今日も失敗のようです
｢いや、次こそあの貞子さんからサインを貰ってみせる!!絶対に!!｣
諦めないガッツポーズをするヴァンパイアさん｡将来ストーカーにならなければいいのですが
｢よし、今月の家賃返済は終了と。帰ったらモン○ンしよ｣
ヴァンパイアさんは自分の部屋に戻ろうと足を歩かせます
するとヴァンパイアさんの部屋の前に黒いローブを羽織った女の子がいます
女の子はヴァンパイアさんに気がつくと、お辞儀をしました
見た目､女子高校生くらいで、サラサラした黒い髪に紫色のキラキラした瞳
｢こんばんわ……わ、私今日からここに引っ越して来ました、春と申します｡
貴方がここの大家さんですよね？｣
春はヴァンパイアさんに近づき､また一礼の挨拶をしました
この時ヴァンパイアさんは､この春という女の子から漂う匂いに驚きました
ヴァンパイアの本能を揺さぶるこの匂いは…
｢お前、人間なのか？｣
｢へ？｣
春はまだ､このマンションに住んでいる住人達のことをまだ知らなかった
つづく…
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