突然の連絡

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変な夢にカラダの処理を適当にして、 顔を洗って、支度を始める。 週末、金曜、やっと一週間が終わる。 まあ… 俺に一週間はあって、ないようなものだけど。 月島 暁人  ツキシマ アキト    二十代最後の29歳。 地元から離れて都市部の四大法学部を卒業後、法科大学院で二年過ごした後、 26歳の時に司法書士試験に合格した。 俺の中での選択肢は二つあった。 弁護士と司法書士。 俺が弁護士に手を伸ばさなかったのはその難易度もあったが、単に不動産に興味があったからだ。 実はあまり知られていないが、国家資格の中では合格率3%程の超難関だ。 もともと、そんなに秀才型でもない俺はひたすらに努力した。 試験にも一発で合格したわけじゃない。 二回目の挑戦での合格だった。 その二回だって、はっきり言って奇跡的だ。 俺の中では4回戦まで覚悟していた。 4回目がダメなら5回目は受験しないでおこうと思っていたくらいだ。
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