17638人が本棚に入れています
本棚に追加
変な夢にカラダの処理を適当にして、
顔を洗って、支度を始める。
週末、金曜、やっと一週間が終わる。
まあ…
俺に一週間はあって、ないようなものだけど。
月島 暁人 ツキシマ アキト
二十代最後の29歳。
地元から離れて都市部の四大法学部を卒業後、法科大学院で二年過ごした後、
26歳の時に司法書士試験に合格した。
俺の中での選択肢は二つあった。
弁護士と司法書士。
俺が弁護士に手を伸ばさなかったのはその難易度もあったが、単に不動産に興味があったからだ。
実はあまり知られていないが、国家資格の中では合格率3%程の超難関だ。
もともと、そんなに秀才型でもない俺はひたすらに努力した。
試験にも一発で合格したわけじゃない。
二回目の挑戦での合格だった。
その二回だって、はっきり言って奇跡的だ。
俺の中では4回戦まで覚悟していた。
4回目がダメなら5回目は受験しないでおこうと思っていたくらいだ。
最初のコメントを投稿しよう!