17638人が本棚に入れています
本棚に追加
世の中の人間は弁護士にはある程度のイメージは持てても、司法書士がどんな職業なのかはわかっている人は少ない。
まして、イメージなんて湧かないだろう。
確かに弁護士のように華々しくはないし、実際に地味な仕事だ。
だけど、俺にはそれが合っていた。
俺は自分の資格を活かして、会社に属するわけでもなく、個人事業としてこの仕事で生計を立てていた。
俺が一人が生活していくには十分な報酬はある。
最初のころは、細々とやっていたが…
今ではむしろ、報酬はあり過ぎるが…
休みが…ない。
という、状況だった。
朝から晩まで電話は鳴りっぱなし
もちろん、誰かを雇っているわけではないので
その電話は全て俺が受けることになる。
個人でやっているのをいいことに、
誰も時間なんて気にせず電話を掛けてくるのだ。
朝でも昼でも、夜は何時まで仕事で拘束されるのかもわからなかった。
トーストを焼いている最中に携帯が鳴った。
ほら、こんな具合に…
最初のコメントを投稿しよう!