突然の連絡

3/31
前へ
/39ページ
次へ
世の中の人間は弁護士にはある程度のイメージは持てても、司法書士がどんな職業なのかはわかっている人は少ない。 まして、イメージなんて湧かないだろう。 確かに弁護士のように華々しくはないし、実際に地味な仕事だ。 だけど、俺にはそれが合っていた。 俺は自分の資格を活かして、会社に属するわけでもなく、個人事業としてこの仕事で生計を立てていた。 俺が一人が生活していくには十分な報酬はある。 最初のころは、細々とやっていたが… 今ではむしろ、報酬はあり過ぎるが… 休みが…ない。 という、状況だった。 朝から晩まで電話は鳴りっぱなし もちろん、誰かを雇っているわけではないので その電話は全て俺が受けることになる。 個人でやっているのをいいことに、 誰も時間なんて気にせず電話を掛けてくるのだ。 朝でも昼でも、夜は何時まで仕事で拘束されるのかもわからなかった。 トーストを焼いている最中に携帯が鳴った。 ほら、こんな具合に…
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17638人が本棚に入れています
本棚に追加