突然の連絡

7/31
前へ
/39ページ
次へ
…ひかる……? 俺の中でのあまりにもタイムリーな名前に言葉を失ったすぐ後、 今度は妙に不安になる。 今朝の夢… 虫の知らせっていうやつか… 「…ひかるに…何かあったのか?」 少し声のトーンが低くなった。 「何かあったのよ!一大事!」 俺とは対照的に明るい声色。 お袋の大袈裟な言葉には少しも大事(オオゴト)な気がしなかった。 一大事と言いながらお袋はなぜか笑ってる。 「…で?何なんだよ?」 俺が先を促した時だった。 会話の合間にプププと小さく挟まる機械音。 携帯の… キャッチホンだった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17638人が本棚に入れています
本棚に追加