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「お願い、おばさんもお母さんもそうさせて」
私が二人に念を押すと、おばさんと母が一つ息を漏らして微笑んだ。
「…わかった。暁人くんによろしく言って」
母が言うと、次はおばさん。
「暁人に鍵を渡すように言われてるから、後でまた持ってくるわね」
そこでおばさんは笑う。
「…鍵を渡して欲しいって言うんだから…暁人、もうその気なのかもね」
私は首を傾げながら曖昧な笑みでそれに応え、その日のうちに鍵を貸してもらった。
…明日は…
久しぶりに…
あっくんと会うんだ……
その夜私は
私が覚えている最後のあっくんを思い出しながら
あっくんとの再会に
胸を躍らせて
眠った。
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