第1話

2/2
前へ
/2ページ
次へ
雨が降ってた… 今日もひとり。 あたしはひとり。 起きてみたけど やることもないから もう一度横になる。 何をしたい? 何もしたくない。 なんで? 夢は叶わないから。 努力したの? うん。でも無駄だった。 そうなんだ… 天井だけが知っている。 無機質な私。 仕事は 真面目に今年で二十年。 自分でも思うけど よく頑張ってるよ。 歯車のひとつみたいで 別に重要なポジションでも無く 慣れれば 誰でも出来る単純作業。 決められた予定通り こなしていけば 特に問題も無く 毎日決められたように 回っていく。。 恋愛? あ… それなりにあったよ。 結婚も離婚もした。 今はひとり。 好きな人はいるけれど …無理だな… 告白はしたけど 相手は私を女として 見ていないし 遠距離だし 逢いに行っても 逢ってもくれない。 いつ来るか わからないメール返信を 期待しないで待つ事が 望みの薄い恋愛なのかな? 気になる人はいるけれど 私が全て お膳立てしないと 逢ってもくれない。 食事もガソリン代も 逢うために必要な経費を 私が負担して 相手の気分が乗れば…と 条件付きだ。 歳が離れ過ぎているから 完全に女としてよりも 母親よりも年上だから 仕方無いだろうけど 悲しくなる。 過去の恋も ダラダラしているかもね。 元旦那も同じ職場だから たまに送って貰う。 たまに食物の差し入れもある。 嬉しいけれど たまに 借金してくる。 月末間近になると 猫撫で声で 頼むよ…と 何回か断るが やはりこの人も 私しかいないんだなと 思うから貸してしまう。 中途半端な私は どれも断ち切れなくて どれも切れてしまう縁が 恐くて 先週から 部屋に篭り何もしない 何も出来ない。 このまま 私が消えても 三人は 連絡取れないからと 気にもしなくなるだけだろう。 私がいないから 何かが変わる訳でもなく いないのが 当たり前の生活なのだから あ~最近連絡途絶えたな その程度なんだろう。 どんなに本気で接しても どんなに本気で色々しても 相手にとっては 記憶の片隅にも残らないのかも 知れない…。 人ってそんなもん。 だから 私はひとり。 話をするのは 自分だけ 信じているのも 自分だけ 悲しいけれど 仕方無い。。 私はひとり 今日もひとり 今夜もひとり 明日もひとり。。。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加