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「そうだ……ねぇ――カメラが起動していたわけだから、飲み物に仕掛けられているとすれば、なにかが映っているんじゃない?」
「そっか! それなら安心して水を飲める!」
急いで茂はテーブルの上の布団を退かし、パソコンを乗せた。起動し、各カメラが撮影したものを三分割で表示させた。
熱心に画面を見つめる茂に、私と陸也も左右から覗き込んだ。
茂はヘッドホンを付ける。早送りしてみたり、通常モードにしたり、繰り返し作業を進めていた。
「今のところ、なにも映っていないな……飲み物が無事なら、空腹が多少満たされる。頼むぞ……」
陸也が念仏のように、低い声で唱えた時だった。
「ああ!」
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