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「きゃああああ!!!!」
揺れる黒い影と重なるように、切断された片足が映りこんだ。
「……わ、笑い声が聞こえる!」
茂はヘッドホンを外し、イヤホンジャックをパソコンから勢い良く抜いた。同時に部屋に、細かな音声が流れる。
――ジジジジッ……フフフ……ジジジジッ――フフッ――
ノイズの音が部屋に反響する。途切れ途切れに、確かに笑い声のような物が入り込んでいた。
「マジ! これ足首だよな!」
「良く見て陸也。このペディキュア……これきっと直子の足よ。同じ色のマニキュアをしていたもの――」
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