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キスしといて、何よそれ!
理不尽さに一気に不機嫌になった。
立ち上がらずに海斗を睨み付けると、彼は襖を開けながら呆れたように振り返る。
「なにを怒ってるの? 帰るよ」
な、なんですって~!?
海斗はそのままレジに行き、お金を払う。おばさんと和気あいあい、おしゃべりまでして。
なんなのよ、あの態度!
仕方がなく荷物をまとめ、立ち上がった。
おばさんとおじさんに挨拶をして店を出る。
隣に立つ海斗を睨み上げた。
「綺麗な顔が台無しですよ」
海斗が子供をあやすみたいにわたしの頭をポンポンと叩いた。
ますます不機嫌に頬を膨らませる。
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