第1話

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あー・・・ やっぱ屋上きもちいーわ。 海は広くてでっかいし 空は青くて高いしカモメが優雅に飛んでるし。 校門を見れば満開の桜が春風に舞って花びら散らして 新入生は初々しい。 でも・・・ 「やっぱ1年生はコドモだな。 俺は3年生のおねーさんがいいわ。 それか女子大生。」 「そーか?かわいーじゃん。」 「・・・・・あの」 「幸太郎は今まで年上ばっかだったから今度は年下いっとけば?新鮮じゃね?」 「・・・あの」 「佑哉こそ年上いっとけよ。 俺、ガキは嫌だし。」 「ガキって・・・ 俺らもそう変わんねーじゃん。」 「あのー」 「そーいやさ、3組の高森って女。 最近やたらと声かけてくるんだよな~。イケるかな。でも同い年ってどーなん。 美人ではあるんだけどなー。」 「まじで!?幸太郎お前性格悪いのに、なんでモテるんだよ。」 「性格悪いは余計だろ。」 「ちょっとっ!!」 「うげっ!!」 春風と共に俺の背中にかなりの衝撃。 まるで何かに踏んづけられたような・・・ 前のめりになったまま振り返ると、怒りに満ちた顔の女が俺の背中を踏んづけていた。
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