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あー・・・
やっぱ屋上きもちいーわ。
海は広くてでっかいし
空は青くて高いしカモメが優雅に飛んでるし。
校門を見れば満開の桜が春風に舞って花びら散らして
新入生は初々しい。
でも・・・
「やっぱ1年生はコドモだな。
俺は3年生のおねーさんがいいわ。
それか女子大生。」
「そーか?かわいーじゃん。」
「・・・・・あの」
「幸太郎は今まで年上ばっかだったから今度は年下いっとけば?新鮮じゃね?」
「・・・あの」
「佑哉こそ年上いっとけよ。
俺、ガキは嫌だし。」
「ガキって・・・
俺らもそう変わんねーじゃん。」
「あのー」
「そーいやさ、3組の高森って女。
最近やたらと声かけてくるんだよな~。イケるかな。でも同い年ってどーなん。
美人ではあるんだけどなー。」
「まじで!?幸太郎お前性格悪いのに、なんでモテるんだよ。」
「性格悪いは余計だろ。」
「ちょっとっ!!」
「うげっ!!」
春風と共に俺の背中にかなりの衝撃。
まるで何かに踏んづけられたような・・・
前のめりになったまま振り返ると、怒りに満ちた顔の女が俺の背中を踏んづけていた。
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