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『魔女』モーガン=ル=フェイはヴァイリの死亡を確認したのち、異能を使い、日本とイタリアにいる仲間へテレパシーを送った。
イタリアのほうからは爆発音や破裂音が鳴っていたので、まずは日本のほうから。
「ジン。任務は?」
『弱っちい上にマズカッタ。最悪の気分だぜ』
「文句言わないでよね。これも『安全圏』確立のために必要なことなんだから」
『ま、俺らの中じゃあモーガンが一番「マシ」だしな。信じて頑張るしかねーか』
「三流大学生に頼る秘密組織なんて笑いモノですけど」
『っつっても、俺は敵をブッ殺すっつー選択肢しか選べないし、アリサはオーバーテクノロジーのくせに馬鹿だし。他の奴も頭良いってのはいねーしな。ってなわけでモーガンに頼るしかねーんだよなー』
「すっごい嫌そうね。もうしばらく地上に放置でもいいんだけど?」
『おー怖っ』
『デース!! アリサッ、人形殲滅兵器を全滅させたデース!! 褒めて欲しいデスッ』
「はいはい凄い凄い」
『おー。褒めて貰ったデス! ま、まあ、アリサは最強だからこの程度動作もないデスけど? けどけど?』
「はいはい。もういいから帰還するわよ。そこから移動しないように」
呆れたように会話を打ち切り、パンッと手を合わせるモーガン。
瞼を閉じ、ふぅぅぅと息を吐く。
それに連動して全身から青い光が滲み出た。
それらは三分の一を残して虚空へ溶けるように消えた。
「転移。第一秘密基地へ」
ブワッと膨れ上がった青い光がモーガンを包み込む。
日本、イタリアでも同様にジン、アリサが青い光に包まれ、三人が同時に消失した。
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