The past:3Days Ago

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ユズは届いたメールを斜め読みすると無造作にポケットに突っ込んだ。 一拍子遅れてアスカが顔を上げると、 「姉御」 と声を掛ける。 心配そうに見上げるキィの頭に手を置いたユズは、大丈夫、と言い、続けて 「キィ、少しアスカと話をするから続けておいてくれ。すぐ戻る」 ユズはアスカに目でついて来るよう伝えると部屋を出た。 キィはふと、目の前にアスカのスマートフォンが置かれていることに気づく。 いけない事だと分かっていた。 それでも、手が伸びるのを、抑えることは出来なかった。 黒い端末を手に取り、電源を入れる。 画面はメールを開いたままだった。 キィは読むのは速くない。 だが、件名の時点で背筋が凍るように冷えて行くのを感じる。 内容を読むにつれ、不安が募る。 しかし、どうすればいいかなど浮かぶことはなかった。
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