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部屋を出ると既にアスカは出掛けており、家の中にはユズとキィの二人きりだった。
ユズは真っ直ぐアスカの部屋に向けて足を進め、そして躊躇うことなくドアを開けた。
「ちょ、ユズ!?」
いくらなんでも、と佇んでいるキィの手を引き無理やり連れ込むと、オシャレな家具が多いながらも整頓された部屋が広がる。
見慣れているはずのその部屋も、本人がいなければ不思議と違って思える。
その中でもユズが目指したのは、アスカの机だった。
度々連れ込まれるキィも、そこまでは見たことも、見ようと思ったこともなかった。
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