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部屋に戻ったユズはキィに座るよう促す。
それにキィが従うと、
「んで、キィ。お前の意見が聞きたい」
ユズが問いかけると、小さく頷いたキィはアスカに対して自分がしたことを話した。
そして、そうしてしまった理由、自分の過去の話も話した。
その全てにユズは頷き、そしてキィの気持ちを汲み取って行く。
キィが全てを話し終える頃、その柔らかそうな頬には大量の涙が伝っていた。
笑ってキィの顔を見つめたユズは、
「次に、何をしたらいいか、分かるな?」
その問いに強く頷く。
「私、アスカに謝る。それで、全部話す」
そして顔を上げると、強く言う。
「アスカは、家族だもん」
フッと満足げな笑みを浮かべたユズは、キィの頭をくしゃくしゃと乱暴に撫でる。
「あいつなら、分かってくれるさ」
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