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アスカは想像以上に賢い人間であるとユズは感じ取っていた。
実際のところアスカの部屋に入ったのは今回が初めてだったが、何処かに日記があるだろうと確信していた。
根拠はないが、暫く前に日記という単語がアスカの口から出たことがあった。
普段から日記を書いている者でなければ会話にそうは出て来ないだろう。
そして日記を斜め読みし、あれだけの内容を覚える記憶力、文章力。
そして、自分たちに対して失礼のないよう配慮された文章。
あれを見ただけでアスカが本当に自分たちを慕い、付いて来てくれているのだと分かる。
アスカなら、キィの話も親身になって聞いてくれるだろう。
はぁ、と一度息を吐き出したユズは立ち上がると、大きく伸びをして歩き出した。
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