The past:3Days Ago

26/28
前へ
/75ページ
次へ
──── ユズが家に帰ると、二人は既に話し終えた様子でリビングにいた。 「ただいま」 ユズが言うと、二人はおかえり、と返した。 会話の少ない室内に、再びユズの声が響く。 「アスカ、少し来い」 「……御意」 何故か不安げに見上げてきたキィに笑顔を見せて、大丈夫、と言うとコクリと頷いた。 ユズは自らの部屋にアスカを招き入れ、そして机に向かうように置かれた椅子へ座るよう促す。 ユズが座ったのを確認してから席についたアスカは、突然頭を下げた。 「姉御、申し訳ありません! キィ殿を傷付けてしまい……」 「やめろアスカ。お前が謝る必要はねぇ」 しかし、とユズの目を覗き込むアスカに再び、いいから頭をあげろ、と告げる。 御意、納得のいかないようにアスカは返事をして姿勢を正す。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加