手を繋いで

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「今井さん」 堪らなくなって名前を呼んだ。 好きで。 好きで。 堪らなく愛しくて。 周りの景色も愛しくて。 「愛しいって、なんだか泣きたくなるな」 今井さんが同じ事を言ったので。 俺はもう言葉はいらないと思った。 「おし、早速明日物件見に行くぞ。」 今井さんはふっと笑って、また頭を少し下げた。 長い長いキスだった。
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