34人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
ある春の日の
穏やかな午後…
橋の上で、川を見つめる老人と子どもがいた。
「おじいちゃん、何かお話ししてよぉ!」
どうやら、孫が祖父に、楽しい話をしてくれとねだっているらしい。
「面白い話かい。お化けの話しでもしてあげようか?」
しゃがれた声で祖父は孫に言った。
「お化けは嫌だよ、面白い話がいいの!そうだ…おじいちゃんの、昔の話が聞きたいよ!」
祖父は少したってからこう言った。
「…そうか、じゃあ話してあげようかね。…この話しはね…ある…転校生との出会いから始まるんだよ…」
最初のコメントを投稿しよう!