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ナイトという男は誰かと話しながら走り続ける。
てか俺どこに連れて行かれんのかな。
生きて帰れんのかな。
もしかして、妖見ちまったからには殺すみたいな事じゃないよな?
俺が今まで妖を見たって人に会わなかったのは、見た奴は殺されてたからじゃねぇよな?
いや、そんな事は無い。
俺は助けてもらったんだ。うん。一旦避難してるだけだよな。
ナイト「…君、心の声だだ漏れやけど」
黎「え!?」
走り続けながら顔を前に向けたまま、ナイトはそう呟いた。
ナイト「まぁ、殺しはせんと思うけど。記憶は消されるかもしれへんな。ボス次第やわ」
ボス!?めっちゃ危険な感じする!!マフィアな感じする!!ヤクザな感じする!!
臓器盗られる!売り飛ばされる!
俺の命THE end★
いやだぁぁぁ!!
ナイト「着いたで」
ハッと我にかえると、1つの店の前で止まっていた。
BAR、TIME?店の名前か?
コンコンコン
俺が考えてると、ナイトは足のつま先でドアを三回蹴った。
ギー
そうすると、重厚な音をたてて、扉が開いた。
?「あ、お帰り~影吏。といらっしゃ~い」
何とも軽薄そうな人が出てきた。
てか、影吏?この人の事?ナイトじゃないの?
ナイト「ボス。今仕事中」
ボス!?この人が!?
ボス「あ、そうだった。めんごめんご。まぁとりあえず中に入りなよ~」
ナイトは俺を担いだまま店に入り、手近なソファーに降ろした。
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