第1話
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「行くぞ、縷屠(ると)」 そこにただ佇んでいた少年は、そう言って歩き出した。 「はい、八区(やく)」 その後ろを、少女はついていく。 そこに残っているのは、瓦礫とバラバラの、死体。 その横で泣き崩れる、一人の女性。 ただ、それだけだった。
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