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箱好きの彼の為に
部屋にはダンボール箱が置いてある。
側面に穴を開け
彼が自由に出入りできるようにしてあるのだが
日々退屈な彼は
その穴をガシガシとかじりまくり。
かじる事の何がそんなに楽しいのかわからないが
ついに彼は側面のほとんどを
かじり尽くしてしまった。
もぅ止めなさい
そぅ声をかけると
彼はかじるのを止め
箱の中からこっちの様子を確認。
私が本気で怒ってないとわかると
彼はまた箱をかじり始める。
こうして今日も彼は
退屈をやり過ごしているのである。
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