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「下を…見ろってことかな?」
『そのように見えるな、どうする。覗いてみるか?』
永人と桜田は互いに顔を見合わせ、フェンスから下を覗く。屋上からは病院の入口付近の様子がよく見える。
『見ろ永人…どうやら来訪者のようだ』
永人の腕に抱きかかえられ、下を見ていた桜田が言う。
「…本当だ。どんな…人かな、一度会ってみたいな」
『俺も同感だ。今から正面玄関まで降りれば間に合いそうだな、行こうか』
桜田の提案に永人はうなずき、屋上から病院内へ続く通路へと駆け出した。
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