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そんなこと言ったら私……告白になっちゃうよ……でも、いや、むりむりむり、まだそんなの心の準備がっ………
隆「………可哀想だから?」
千「…えっ?」
隆「俺の彼女が死んで、可哀想だから?」
千「そんなんじゃっ…」
隆「俺を可哀想だと思うなら、………俺を殺してくれよ。………自分じゃそんな度胸もなくて、何もできなくて、歯がゆくて、ゆかりの所に行きたいのに………俺は自分を殺せない……ただの腰抜けだっ……。」
千「…そんなこと……。」
隆「………なぁ……俺はどうしたらいいんだ……?」
千「………………………っ。」
彼の顔が悲痛に歪む…溢れ出る涙…
泣かないで…
隆「なぁ……っ………誰か俺を殺してくれよ…っ………。」
今にも潰れてしまいそうな彼の声……
突き刺さるように私の胸を指した。
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