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次の日の朝は、昨日の雨が嘘のような真っ青なきれいな空だった。
実「……………………き…………ちぁ…っ!千晃!」
千「うわっ!?…どしたの実彩子?いきなりおっきい声出さないでよびっくりするじゃん。」
実「どしたはこっちの台詞ですー!千晃って何回も呼んでたのにー!……朝からなーんか上の空だし…、もしかして進学のこと?」
千「え?私そんなボーッとしてた?」
実「めっちゃしてた(笑)なんか悩み事?進路のことだったらいつでもいいなよ?」
そう、私たちはただ今高校3年生、で今はもー9月の秋まで来ちゃったから進学とか就職とかでみんなめちゃくちゃ忙しい時期なわけです。
でも私がボーッとしてた理由はそれじゃないんだけどなー…。
だけど…なんて言えばいいか分かんないや(笑)
千「………そーなんだよねー!実彩子と同じ大学受けたいけど…私頭悪いからねー受かるかなー?(笑)」
実彩子は英語ペラペラでみんなが憧れる秀才ちゃん、打って変わって私はなーんの取り柄もなく全くの無力少女、だから実彩子と同じ大学受けたいけど模試の結果はとっっっても厳しいC判定…もちろん実彩子はA判定。
私ちゃんと受かるのかな(笑)
実「そんなの心配しなくても大丈夫!私が絶対千晃を鳥栄(とりえい)大学のレベルまで持ち上げてみせるから!ねっ?♪」
千「心強いです実彩子様ー(笑)。」
実「もー本気なんだから真面目に聞いてよねー(笑)。」
千「本当に思ってるよ!ありがと♪」
実「うん♪」
ほんと実彩子がいてくれれば私は大学行ける気がする(笑)これからが大変だなーw
……そう言えばあの人は大学生なのかな …あの時間帯で私服だったし…、朝はいなかったけどあれからどうしたのかなー、ちゃんと家まで帰れたのかな、ちゃんと涙は止まったのかな…。
あ……、またあの人の事考えてる。
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