雨

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実「あ、そう言えば千晃さ、昨日の事故現場覚えてる?」 千「ん?うん、覚えてるよ?」 実「秀太がゆってたんどけどさ、あれ、雨でスリップした車が歩道歩いてた2人組のカップルに突っ込んだらしいよ。しかもひき逃げ!」 秀太ってゆうのは私たちの幼なじみで、秀太も私たちと同じ大学を目指してる隣のクラスのスポーツ万能君。 千「!?まじで?しかもひき逃げって…。」 実「ほんとひどい話だよねー、男の人の方はかすり傷ですんだらしいんだけど、彼女さんの方は、…ね。」 千「重傷だったの……?」 実「いや、それがさ…………即死だったらしいよ。」 千「…………………っ。」 実「彼氏さんの目の前で……、可哀想だよね。秀太は引かれてからの一部始終見てたらしいんだけど、救急車が到着するまでの間彼氏さんずっと彼女さんのこと抱きしめて何回も何回も名前呼んでて、周りの人に救急車はまだですか!って、すごい必死だったって、……彼氏さんの服とか腕とか、彼女さんの血で真っ赤に染まっちゃってて、見てられなかったって。」 千「そんな……………そんなの、残酷すぎるよ…。」 目柱が少し熱くなる…と同時に私の頬を涙がつたう。
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