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第0話 私の履歴書。僕は野球と仲間に出会った
履歴書は人生の縮図。
そこに執筆した人間の形が見えてくる。
昨今はWordなどを使い、プリント印刷するなどと、様々な手段で書かれることもあり、機械的になりつつもある。
それでも、社会一般には手書きのものが多い。
そこからは、学歴、職歴、趣味、性格などの執筆者の人物像。
筆跡、字の大きさ、枠の空間利用などから見える、その人の人間性。
書類一つでその人の人となりなどが見えてくる、いわゆる顔であるのが履歴書だ。
人間は常日頃、エブリデー。
履歴書を書いている。
それは秒単位で更新されるハイグレード、ハイスペックな履歴書。
文字ではなく、無形の欠片が履歴書に添えられる。
脳内の記憶が、人の履歴書の内容となり、その人の過去となるのだ。
ここに一枚の履歴書がある。
あると思ってください!
あると信じてください!
信じなければ思いは実現しない。
念じて念じてぇ~
そうすればきっとここに一枚のA4の紙が見えるはず。
ほぉらここに一枚の履歴書が……
なんて、胡散臭い宗教の教祖みたいな寸劇はこれくらいにして。
ここでは、一人の野球少年が野球と出会い、一生の友ともいえる存在に巡り会えたという履歴書の一部を取り上げたいと思います。
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