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隼人「そう言えばなんでさっき俺のこと市瀬って呼んだんだよ?いっつもは隼人かバカかどっちかだろ」
突然、疑問が思い浮かびそう聞くと逞はニコッと笑いながら
逞「いやなんか懐かしいなと思ってよ。一年の最初はお互いっつーかみんな名字だったじゃん」
隼人「そっか」
特に大して意味が無かったとわかって少し安心し二人は目的地へついた。
目の前にあるのは一つの店。
看板には「椎名パン店」と書かれてある。
その扉を二人はくぐった。
やはりここに入って思うのは、とてもパンの焼ける匂いやバターの匂いが広がっており腹が減るということだ。
奥からおばさんが一人レジに出てくる。
おばさん「いらっしゃい!…あら隼人ちゃんじゃない?えーっと…」
おばさんは隼人に気付くとカレンダーを覗く。
おばさん「そうね、今日だったわね。今持ってくるわ」
そしてまたせっせと奥に入っていった。調理場だろう。
隼人「お前は去年以来だよな、俺と来るの」
逞「あぁ。去年の今日以来だよ」
等と話していると、奥からおばさんが小さな紙袋を持ってきた。
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