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おばさん「あらまた濡れてる…去年も確か雨だったわよね」
隼人「もうここの気候には慣れましたよ。はいこれ」
そうしてニコッとしながらお金を渡す。
おばさん「はい毎度。偉いわね隼人ちゃん。毎年毎年」
隼人「えぇまぁ。でもこれくらいしか出来ませんから」
…気まずくなったのかその場の空気が止まる。
すると
ガランガラン
また後ろの扉が開き、小さな男の子とお母さんと思われる女性が入ってきた。
そして店の前に黒い車が止まってある。
おばさん「いらっしゃい!」
隼人「んじゃ俺そろそろ行きます。すいませんいつも」
おばさん「いいのよ、またおいで」
そうして「椎名パン店」を去ってまた二人で歩き出した。
隼人の手には紙袋が握られている。
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