Ⅱ.七年前の記憶

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隼人「ぐっ……うわぁっ!!」 風で上手く前に進めずその場に転んでしまう隼人。 だが 隼人「ここで行かなきゃ…タンメンが…」 タンメンという謎の言葉を発し、無理にでも足を動かし大声をあげて走れる限り走った。 そして橋を渡ったところにある木造の小屋を目指す。 橋に差し掛かったときだった。 ブファウ!! 突然の超突風で小二の体は軽く浮き上がり橋の下へ投げられた。 隼人「うわぁぁぁぁぁ!!」 涙すら風と雨でわからなくなるなか、自分の体を大きな腕が支えた。 ?「全くこんな日にお前らはなにやってるんだ!!」 あれから30分後の話である。 一つの家の一部屋集められている小学二年生八人は正座をしている。 目の前では小太りの男性が怒鳴っている。 男性「隼人なんてあそこで俺が来なかったら死んでたかもしれないんだぞ!!」 隼人は下を向いて首だけで頷く。 …と一番小学二年生の中で太っている男が前へ出た。 ?「なぁ待ってくれよ親父、だってタンメンが心配でよ…」 男「うるさい!!そうだとしても大人に言うべきだ!!幸いにもタンメンは生きてるし奥の部屋にいるから安心しろ」 こうして小太りの男性もその部屋を後にした。
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